こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
本番3日前になると、音楽家はどんな準備をしているのか?
気になりませんか?
私も他の方がどんなふうに過ごしているのか気になります。
年代や環境によって
楽器によって
様々な過ごし方、準備のしかたがあるのだと思います。
私の場合・・・
リストが頼みの綱になります。
頭の中がほぼ、本番の曲でいっぱいになってしまうため
他のことにつかう記憶のキャパシティが極端に少なくなります。
(ポンコツなので・・・)
そのため、スケジュールや事務作業、掃除や洗濯、献立など
全てを紙に書き出して頭の中の渋滞を解消させておきます。
これが案外大切なことなのです!
いくら頭の中でシミュレーションしていても
いざとなると忘れて二度手間・・・
50代も半ばになってくると
サクサク動くことが難しくなってくるので
見積もる時間に甘さが出てきます。
ただでさえ時間が足りなくて焦っているのに
ストレスが増えることを自ら増やしたくないですよね。
そして、タスクばかりに追われてホッとする時間を失ってしまうと
余裕がなくなって音楽もギスギスしたものになってしまいます。
まずは紙に書き出すこと。
頭の中にあることをすべて出してみること。
持ち物・事務手続き・準備・献立・掃除・生活用品の買い出し・・・
音楽家も生活しているので
衣食住の管理はマストですから疎かにすることができません。
生活するって本当にたくさんの細かい用事がありますよね・・
そこから仕分けをしていきます。
本番に関すること
本番後に必要なこと
生活に関すること・・・
仕分けの項目は人それぞれかもしれませんが
私は音楽関係と生活関係に分けることが多いかもしれません。
そして忘れてはいけない項目は
ホッとする時間と休む時間。
タスクばかりに追われることのないようにします。
私の場合は
お茶時間や好きな番組を見る時間なども
しっかり確保します。
そして細かく区分けして
リスト作成まで辿り着ければ
心が安心します。
大丈夫、できるぞ!
そんな気持ちになれば
本番は素直な気持ちで向き合うことができます。
この方法は
ライフオーガナイズの手法と全く同じ。
空間を整理することと
頭の中を整理することは
同じなんだ・・と実感することができます。
この基本を自分の中に定着すると
生きることが少しだけ自分に寄り添ってくれるようになります。
私がライフオーガナイズに出会って変わったことは
自分の人生を、自分に引き寄せて
自分でコントロールしていく技術を学んだことでしょうか。
リサイタルを開催することも
以前よりさらに、じっくり向き合うことができるようになりました。
そんなお話も
これから少しずつできればと思っています。