今日の記事は、昨日の続きです。
85「ヴァイオリニストとメンタルオーガナイザー①」
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。私の所属するライフオーガナイザー協会には専科資格に「メンタルオーガナイザー」があります。それをみつけたときに「自分の人生をコントロールできるということを実感する」という文言にと...
「メンタルオーガナイザー®」
この資格を取ったのは3年前の秋。
講座の申し込みは実父の寝ている横でした。
開催日程が不定期なこの資格講座を、逃してはならないと焦って申し込んだ記憶があります。
開講は6月と7月。
・・余命宣告をうけた実父は、その頃にはもういないかもしれない。
・・でも、様々なことをこなしつつも、きっと受講できる。
・・今度は対面だから、じっくりと勉強できるに違いない。
そんなことを思いながら、実父を看取った後の自分に力を与えるために受講を楽しみにしていました。
ただ、そんな状況にはなりませんでした。
4月になってから立て続けに実父を含めた家族2人の死。
葬儀・相続・手続きの嵐。
自分の状況は、まさにどん底以下。
こんなことで受講しても大丈夫なんだろうか・・・と不安に思いながら臨んだ講義は、やはりハードでした。
実験台はいつでも自分。
一緒に受講した仲間たちと先生に助けられながら勉強をこなしていきました。
途中で自分の心の中を厳しくえぐることもあって、少しだけ凹むこともありました。
何気ないひとことに、激しく動揺したりしました。
自分の心をのぞき込み、実験し、実践して、心が崩壊してもおかしくない状況を潜り抜けていたように思います。
同時に、自分の気持ちを外から見ることができて、客観的に自分を見るというクセを身に着けることができたように思います。
大丈夫。
自分で自分を支えることができる。
きっと時間がかかるかもしれないけれど、ちゃんと自分を支えることができるはず。
ただ、最終課題である実践のクライアントへのセッションは難しかったです。
まず、自分の状況を説明しなくてもよい知人を探すのに苦労しました。
課題だけに集中できる人にお願いしたかったからです。
その声掛けがなかなかできず、声をかけても「あなたのそんな状況のところに行けない」と断られることもありました。
最終的には家族も含めて3人の方に協力してもらって課題を仕上げました。
あのとき、私と一緒に過ごしてくださったクライアントさんには、今でも本当に感謝しています。
心を整える作業を自分でできるのは、自分自身がとてもラクになります。
私の場合は「喪の作業」をしながら、少しづつ進めていきました。
無理をしない、時間がかかっても大丈夫、自分を追い詰めすぎない。
もしかしたら、その作業は回り道だったかもしれません。
それでも私は自分の歩いている道を踏みしめたかった。
このような経験は、ヴァイオリニストとして演奏するうえで貴重な体験となり
自分の演奏に説得力が増したような気がします。
ヴァイオリニストは霞を食べて生きているわけではなく
俗世にまみれながら、泥臭く生きているということを
私自身は大切にしたいと思っています。