こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
11月の読書強化月間中に読み進めた本。
この本はとても良かったです。
(よかったという感想はよくない・・・)
この本を買ったのは9月。
長女と本屋さんをウロウロしていて
ふと目に留まった本でした。
「カウンセリング」「心」「追憶」といった言葉が
気になる時期でもありました。
自分で自分を見つめながら注意深く過ごした2年半。
自分が壊れてしまわないように
自分を自分で癒すために過ごした日々。
2年半前の出来事を
繰り返し思い出しながら
悲しみ・怒り・慟哭・咆哮・・・
あの時自分が選んだ道・方法は良かったのかどうか?
自分が今、いる場所はどのくらいの地点なんだろうか?
常に確かめながら読んでいました。
カウンセリングとはどういうものなのか?
今までの歴史と変化。
そして実際の現場で行われる
カウンセラーの視点と決断を
カウンセリングルームにいるかのように進んでいく様子に
何度も「なるほど」と思いました。
私は心理学を学んだわけでもなく
もちろんカウンセラーでもない。
私自身が心の助けを求めるのが苦手で自分を開示するのが怖い。
2年半前のことを誰かに助けを求めたら
絶対に自分が壊れる。
狂って立ちゆかなくなる。
でも、
もしかしたら、
その方がラクだったかもしれません。
でも、私は「生きる」ことに決めた。
だから少しずつ、ほんのちょっとずつ
自分が「生きる」ためには
どうすればいいのか
方法を考えることに決めた。
(「進む」とか「前を向く」という言葉を使いたくなかった)
その答え合わせを
自分なりに
この本でできたような気がします。
大丈夫。
これからも、立ち直らなくても良いよ。
カウンセリングは自分で終わらせるときが来るから。
そのままでも、靄が薄くなったり、濃くなったりしても
自分自身を自分がしっかり抱きしめていればいい。
そんな風に思うことができました。
カウンセラーとともに歩む日々も良いけれど
私は自分自身が伴走者で良かったと思います。
(専門家に頼る方が良い場合もあります)
手元に置いて何度でも読み返そう・・・と思うことのできる
貴重な一冊になりました。