こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。
リサイタル前1週間を切ると
体調管理が重要になってきます。
無理することなく
本番に集中して
しっかりとパフォーマンスが発揮できるようにしたいものです。
今までの自分は
リサイタル後にのんびりした時間を取りたくて
本番直前までびっしりと予定を詰め込んでいました。
「あれを完成してしまおう」
「この事案について、目途をつけてしまおう」
「予定を終わらすべく、今、詰め込んでしまおう」
何なら、リサイタルの前日まで地域の会議に出席したり
仕事を入れたりしていました。
音楽とは全く関係のないことのために!
でも、リサイタル後も事後処理に追われることになるのです。
清算、報告、振込期日があったりするので
気が休まることはほとんどありません。
どこで休むんだよ、自分・・・
それに気がついたのが最近のこと。
どうしたって疲れて体調を崩すのは年末。
そのネガティブルーティンを抜け出したくて
今年はようやく、色々なものを手放すことができました。
自分じゃなくても、誰かがやればいいことは敢えてしない選択・・・
大きな舞台というのは
エネルギーが必要になります。
体力を3倍くらい使うような気持ちです。
ホールの隅々まで自分の音で満たすのは
容易なことではありません。
大きな音が必要というわけではなく
伝えるエネルギーが必要なのです。
伝える・・・自分の思い・・・
受け取る側が、それぞれに
どんな風に想おうとも
こちらが伝えることは一つであるべきです。
その過集中にも似た状態は
私の場合は最後の1週間。
もう少し余裕をもって
緻密に積み上げていきたいと思っているのですが
今の状態はこれが精いっぱい。
これから年齢を重ねていくうえで
準備段階のやりくりを
工夫していきたいと思っています。