塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
  1. ブログ
 

ブログ

ブログ
2025/02/05
36「もくもくと(孤独に)練習する音楽家のひとりごと」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

寒さに負けてしまいそうな毎日。
それでも春が近いと感じるのは陽の長さ。
夕方5時を過ぎても明るいのは
何となくホッとします。

今は4月のコンサートに向けて練習しています。
30分の小さなコンサートなのですが
自分で選曲したプログラムが手強くて
いつものことながら
四苦八苦しそうです。

私の悪い癖。
身の程知らず・・・

でも、練習すれば弾けるようになります。
慌てず
騒がず
コツコツと練習するだけです。
今の時期は「無の境地」で
指に音の場所を覚えこませます。
頭の中では
色彩豊かな音の表現方法を考えつつ
実際の音は
ひたすら反復練習を繰り返します。

時々「できない~」って独り言を言っています。
「ごはん何にしようかな~」って考えているときもあります。
諦めてピアノを弾いて逃げているときもあります。


弾けない場所は、小さく区切って。
ゆっくりのテンポで音を拾い上げて
順番につなげていく。
ひとつつなげられたら
その前後をゆっくりつなげる。
テンポを速める。
頭で鳴っている
自分の音にむかって
積み上げていく。


音楽は一瞬の芸術。
音を放ってしまったら
元に戻らない。
本番ではそのことを考えています。


悔いの残らない演奏にするには
やっぱり地味な練習。
ホント、地味です。

ええと。
3月にもコンサートがあるのですが
全く違うプログラムなので
これもまた
黙々と練習するのみです。
時間制限があるのでMCで長くなってしまわないように注意です。
(マイクを持つとおしゃべりです)
こちらの曲たちは、少し地味を通り越して
曲の色合いを模索中です。



この時期は
いつもこんな風に過ぎていきます。
地味な生活ですが
嫌いではありません。




2025/02/04
35「五感を大切にする生活を」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

立春を過ぎて暦の上では春。
まだまだ寒いけれど春に向けて準備をしていきましょうね、という
季節の後押しを感じます。
これは、四季を大切にする日本人の繊細な部分。
私はこの感覚がとても好きです。
日本人で良かったな、と思う瞬間です。

私は公式LINEで二十四節気に沿って
五感を大切にするメッセージを発信しています。
季節の巡りを意識すると
無理のない緩やかな生活が進んでいくように思えます。


少し先の季節を感じながら
音を紡いでいくことの楽しさ。
音楽の中に流れる季節。
空気や色彩の豊かさを感じることによって
音楽の表現力は倍増していくと思います。

西洋文化にはない
日本人にしか表現することのできない
四季の彩り。

主に西洋音楽を再現する音楽家ではあるけれど
自分の生きている世界に自信をもって
生きていきたいと思っています。


GRACEFUL STYLE
五感を大事にする生活をご一緒に感じませんか?


2025/02/03
34「ヴァイオリニストのアクセサリー事情」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

今日はヴァイオリニストのアクセサリー事情についてお話ししましょう。
ヴァイオリンを演奏するときに、一番気を遣うことは
「邪魔にならない」ことです。
衣装やアクセサリーが気になって、演奏に集中できないことが一番もったいないことです。

私はアクセサリーに関して
  • ネックレスはしない
  • 垂れ下がるピアスはしない
  • 指輪は右手だけ
  • ブレスレッドはしない
  • ビーズ飾りのものは極力避ける
といった制約を設けています。

「ネックレス」は汗っかきなので、アクセサリーが皮膚に張り付く感じが不快なのでしません。
「ピアス」は楽器に当たる可能性があるので、小さくて光をうけて輝くものを好みます。
また、アクセサリー作家さんに作ってもらった右耳だけのビーズイヤリングは好んでつけます。
軽くてしっかり耳に装着できるので落とす危険がありません。
「指輪」は結婚指輪も右手薬指のサイズで作りました。
今は夫の結婚指輪も右手中指にしています。
右手だけは色々と楽しんで重ね付けをしています。
「ブレスレッド」は弓をひっかけてしまったり、ふいに楽器に当たってしまうことを考えて演奏中はしません。
「ビーズ飾り」は悩ましいところですが、洋服であれば肩回りから遠いところであればOKにしています。

コンサートへいらっしゃるお客様は、演奏者がどんな衣装を着ているのか楽しみにされます。
舞台へ出ていったときに、おっ、という声が聞こえると
「よし、今回は成功した~!」と一人でニヤニヤとしてしまいます。
それだけでコンサート自体が盛り上がります。
自分自身が楽しくなるので、お客様にその雰囲気が伝わります。
女性のお客様は、遠くからでもよく見ていらして
終演後にお会いした時に
「イヤリングの色が衣装と合っていて素敵だった」
「指輪がきらきらしていて可愛かった」と
感想を伝えてくださる方もいらっしゃいます。

もし、コンサートへ出かけることがあったときは
女性のアクセサリーに気を留めてみてください。
その方の個性が出ているかもしれません。
その方のポリシーが表れているかもしれません。

アクセサリーに正解・不正解はないので
演奏者のこだわりが感じられますよ。

近頃の男性演奏家も、とてもおしゃれでスタイリッシュなので
彼らのこだわりがどこにあるのか探してみることも楽しいでしょうね。


アーティスト写真を撮るときは
アクセサリーで盛った方が良いなぁ・・・と
反省したものが今日の写真です。
いつもの感じで撮ってしまった・・・
ちょっと寂しい印象ですね・・・

生活者としての自分と
演奏家としての自分に
かなりのギャップのある身としては
時々「おぉ、辛いな」と思うこともあるのですが
その話はまた今度。




2025/02/02
33「娘たちとの会話」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

1月は娘たちがとても忙しい毎日を過ごしていました。
学校オーケストラプロジェクトや室内楽のコンサート、現代曲のレクチャーコンサートのための準備や公開演奏、次の学期に向けて自分の進路を考えたり、オーディションに向けての書類作成などに忙しい長女。
次女は1月に学期末を迎えるため試験が目白押しで、学科内容をフランス語と日本語で理解しながら口頭試験のためにフランス語の精度をあげる、次のステップのための調査と準備のためにじわじわと練習時間を圧迫される日々。
通学時間の長い次女は、試験やリハーサルのために往復3時間を見積もらなければならないので、それはまた別のストレスがあるようです。
二人とも弱音を吐くことはあまりなく、とにかく毎日を必死に頑張って過ごしている様子がわかります。
娘たちとの連絡手段は、LINE、WhatsApp、facetime。
特にfacetimeはお互いの様子が画面でわかるので重宝しています。
8時間の時差(3月末から7時間)は、なかなか大きい時間軸のズレがあります。
それでも顔を見て話せるのはとても安心します。

長女とのfacetimeの時間は、日本時間の夜8時頃。
長女がたいてい朝の練習を終えてお昼ご飯を準備しているころです。お互い食事時なので「何食べてるの?」という会話から、旬の食材の話、飲み物、季節の話から本題に入っていきます。(思いのほか長女はおしゃべりなので、私はほぼ聞いているだけ)
次女とのfacetimeは日本時間の朝6時前後。
次女の1日の予定を終えてリラックスしている時間。日中は学校の授業や練習で時間がとれないため必然的にその時間になっています。(次女は必ずこちらの様子も聴いてくるので、果たして昨日のことを話したらいいのか、今日の予定を話すべきか寝ぼけた頭で考える)
3人で話すときは、たいてい誰か2人が話しているところに一緒に入れてもらう感じです。

年齢の違い、性格の違い、大学と大学院の違い、住んでいる国の違い。
最初のうちは「予定を間違わないように聞いていなくちゃ」「ちゃんとアドバイスしなくちゃ」と思っていましたが
今年になってからあきらめました。
・・・無理・・・

こちらの記憶力の衰えが激しいし、スピード感あふれる若者の生活は常に変化しています。
そして、母親のアドバイスなんて真剣に聞くわけがないのです!
ちゃんと自分で答えを持っているけれど、その答えにたどり着くまでの道のりが明確ではないから話すことによって自分で整理している。
私の役割は、彼らの絡まった思考の糸を少しだけほぐす役割。
あとは自然に道が見つかるはず。


そういえば、自分もそうでした。
ドイツ留学時代に母に電話をかけて、延々と自分の状況を話し、自分で思っていることを話していると
「そうねぇ。いいんじゃない?大丈夫よ」という言葉を聞いてホッとして電話を切ることが多かったものです。
留学を終えて帰国した後に「国際電話の料金代が気になってきちゃって・・・最後の方は聞いていなかったこともあったわ・・・」と言われました。
それでも、私としては単純に聞いてもらえることがありがたかったです。

話すことによって思考が整理されるのであれば、お安い御用です。
二人とも修羅場をくぐる経験は多く、たいていのことは時間をかければ自分で答えを見つけられます。
自分の殻にこもってぐるぐると堂々巡りをするより、サッサと誰か安心して相談できる人に話すことの方がラクに生きることができます。
彼女たちにとってそれが私の役割であるならば、こんなにうれしいことはないと思っています。


私の課題は、自分の意見を言いすぎないこと。
白熱して自分の意見を彼女たちに押し付けていることが(多々)あります。
黙って聞くこと。
ついつい余計なことをしゃべってしまう自分を律することが、今の私が学ばなければならないことです。




2025/02/01
32「本物をみる」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

私はテレビをあまり見ません。
気になる番組をサクッとみて終わり。
ドラマもニュースも見ません。
(子どものころに見すぎたのかも)

先日、夕食を食べ終わり
なぜか久しぶりに天気予報でも見てみようか、とテレビをつけたら
大迫力の女性歌手が歌を歌っていました。
「あれ、ミュージカルの曲だけど、なんだったっけ?」
と思いながら釘付けになりました。*

我が家のテレビは大したものではなく
(どちらかというと小さい)
スピーカーもテレビ付属のものなので
ものすごく音が良いというわけではありません。

でも、その歌手の歌う
歌詞に表情があって
メロディーとリズムに躍動感があり
心臓を鷲摑みにする声量に
身動きが取れなくなりました。

本物ってこういうことよね・・・

表現するものにきちんと焦点が合っていて
伝えたいことが率直
確かな技術の上に
その人自身の個性が加えられると説得力が増す

アレコレ小細工しないで
straight forward

清々しい思いが駆け巡りました。


自分の道を愚直に歩いていこう、と
改めて思った夜でした。



*ミュージカル「ウィキッド」より Defying Gravity







<<  <  90  91  92  >  >>