塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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2026/05/30
150「白ワインの季節」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

毎日の気温が上がってきました。

湿気を含んだ空気になってきたので、夏が近づいていることを感じます。冬に楽しんだ赤ワイン。そろそろさっぱりとした白ワインやスパークリングの美味しい季節です。曜日感覚のなくなってきたこの頃、それでも金曜日の夕方はなんとなくホッとした気分になります。今週も金曜日まで辿り着いたなぁ・・・といそいそとパソコンを電源オフにして昨夜は白ワインを開けました。


私自身はそれほどワインに詳しくないので、自分の決めた金額の範囲内で購入します。冷やした白ワインと共に、少しのチーズとオリーブがあれば幸せなアペリティーヴォ。まとわりつく湿気も少し気にならなくなるでしょう。

去年みつけたロゼワインがリーズナブルでとても美味しかったので、今年もあるかなぁ・・・とお酒売り場をウロウロしています。


以前に比べてお酒には弱くなったような気がします。年のせい???

慌てて飲まなくても、1杯くらいでちょうど良いのは経済的にも良いことかもしれない・・・と

ほんの少し寂しい気持ちも含みながら、日暮れ時間の遅くなった空を見る時間は良いものです。


2026/05/29
149「5月の積読状況」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

5月の積読状況。

今月は長いゴールデンウィークを過ごして、ひとり合宿をしてみたり、放置していた作業を進めてみたり、準備することも多かったのでなかなか本を読む集中力がありませんでした。それでも、ずっと読み進めていた本が読み切れたり、今まで読んできた本とのつながりができて、理解できることが増えたりしたので、とても有益な読書月間だったと思います。


この数か月、積読日記(というようなメモ)をつけてみて気がついたことは「強制的に読む時間を取らないと読書から遠ざかる」ということ。当たり前のことですが、本を読むって時間がかかります。特に私は本の内容に没入してしまうので、気になることがあると落ち着かなくて、文字に集中できなくて遠ざかってしまう。

そして私はアレコレ思考が飛ぶので集中力散漫になりがちです。ペース維持できる本と、頑張らないと読めない本があるので、何冊かを手元に置いておくと良いことにも気がつきました。

また、見えるところに本を置いておくことも大事。出かける時にもサッとカバンに入れられるようにしておくことも、本から離れない工夫です。

以前は文庫カバーを愛用していたのですが、近頃はカバーを外してそのまま読むスタイルになりました。その方が荷物が軽い・・・だれも私が読んでいる本に興味を持つ人はいないので(笑)電車移動時間を楽しんでいます。


ちょっとした工夫で、毎日の生活が有意義になる。

自己満足が暮らしを豊かになっていく。

余裕のある人になると、周りに波及していく。

 

その実感が確かにあります。


あなたはどうですか?
今週末、本屋さんへ行って気になる本を買ってみませんか?



2026/05/28
148「音の色」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

5月が終わりに近づいてきました。

ふと外へ目をむけると、木々の緑が深い色になっています。あくせく暮らしていると、周りの色が見えなくなっていることがあります。


お花のサブスクを始めて3年が経ちました。

初めた理由は亡き家族のために、いつもお花が欲しかったからです。その頃は買い物へ出かけてもお花を買う余裕がなく、写真の前が寂しくなっていくのを悲しい気持ちで眺めていました。お花屋さんの華やかな雰囲気にそぐわない自分の心の色と、乖離を感じていたのかもしれません。お花を選ぶということも放棄したいような・・・。そんなとき、SNSで流れてくるお花のサブスクを知って、それぞれの月命日に合わせて注文することを思いつきました。これで安心して自分の作業に没頭できる・・・お花屋さんで寂しい気持ちにならなくて大丈夫、とホッとして嬉しい気持ちになりました。

季節によってアレンジされて贈られてくるお花たちは、いつも生き生きとしていてエネルギーをもらうことができます。悲しい気持ちはそのままでも、そっと寄り添ってくれるお花たちにどれだけ助けてもらったことか。そして、その気持ちが自分自身を思いやる気持ちへと静かに変化していくことの安堵感。「大丈夫。安心して生きていて良いんだよ」と伝えてくれる花の命に、いつも感謝しています。

その後はサイズを替えてみたり、配達回数を制限してみたり、色々と試しながら今の方法に落ち着いています。お花だけを見つめていた時期から、今は少し外の緑をゆっくり見つめる余裕ができました。駅まで歩く途中の木々の移り変わり。季節によって変化する緑の色。

ずっと同じことを続けるだけが良いわけではなく、その時の気持ちや状況によって変化することも大切なことだと気づかせてくれました。

それらが、私の音楽の核となって表現できたら・・・といつも願いながら音を紡いでいます。

 


2026/05/27
147「自由・アンゲラ・メルケル」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

アンゲラ・メルケル

ドイツの第8代連邦首相。在任2005年11月から2021年12月。ドイツ史上初の女性首相。

彼女の執筆した「自由(FREIHEIT)」を読了。

上下巻約800ページ。はぁぁ…長かった。単行本なので移動中に読むには重たすぎて、2か月くらい机の上に鎮座していた。途中で色々な本に寄り道しながらだったが、最後は一気読みだった。


私は父の仕事の関係で西ドイツに住んでいた1970年代後半。当時のドイツ連邦首相はヘルムート・シュミット氏だった。ドイツ人らしい顔つきで、いつもテレビに映っていたので馴染みがあった。ドイツ語も分からないし、ましてや政治なんてチンプンカンプンだったが、SPDという政党とシュミット氏の顔はその頃の思い出に鮮やかに巡ってくる。その後、CDUという政党のヘルムート・コール氏が首相になったけれど、その頃には日本に帰国していて、私の関心は日本の事になってしまったので記憶の彼方へ追いやられてしまった。その後、ドイツは東西ドイツ統一という、一夜にして劇的な変化を迎えた。その直後、私は留学するのだが、その前後はずっとコール氏が首相だった。彼は1982年から1998年までの16年もの間、ドイツ連邦首相として政治を推進してきた。その後政党はSPDに移ってゲルハルド・シュレーダー氏になり、2005年にアンゲラ・メルケル氏が首相となる。私自身はその頃、正直に言えばあまり興味がなくて、メルケル氏の存在はもっと後になって注目したくらいだった。だから、今回この本を買った理由の一つとして「2000年からの20年間、世界で何が起こっていたんだろう?」という基本的な、私の知識の空白を埋める格好の情報源になったことは否めない。2001年9月11日の事件から、リーマンショック、アラブの春や福島原発、ロシアや中国の台頭などをひとつひとつ調べていくのは骨が折れる。メルケル氏はまさにその時、ドイツの政治家としてそれらを見つめていたことになる。各国の首相たちも、あぁ、この時にこの人がいたんだ!こんな会話をしていたのか!と改めて私の記憶をアップデートする役割にもなった。


もちろん、政治的な物事は一つの視点からだけ見るのは危険だ。多角的に、各所からの視点は必要だが、私のような一般人には政治の駆け引きは当事者ではないので客観的に見ることができる。それが読書の楽しい一面である。


膨大な資料を時系列、または事柄によって分別しながらメルケル氏の足跡をたどるのは、読者としても骨の折れるものだ。土の時代から風の時代への変化期は2000年から始まり、20年以上も確実に政治の世界を吹き荒れて、時代が移行した今なお風は収まる気配がない。

そんなことを思いながら、執筆された時期と今では、また時代が進んでいることを痛切に感じた。





2026/05/26
146「視覚障害と歩行訓練士」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

4月の終わりころ、姉から連絡がありました。
「歩行訓練でお世話になった先生がテレビに出るの。見てあげて!」
実はこの番組、以前に姉が取材されて出演していました。
視覚障害者がどのように生活しているのか、特に初老の中途視覚障害の場合はどんな様子なのか。丁寧な取材と姉のわかりやすい説明で、とても良い番組構成でした。そして姉の生活を支えていたのは様々な訓練でした。点字訓練、生活訓練、ICT訓練・・・。
今回はその訓練の中でも歩行訓練士のお話でした。
外を歩くことって見えない人には怖くてしょうがないことです。外へ出たとたんに方向感覚がわからなくなり、あちこち彷徨っていたら・・・遭難します。停車中の車にぶつかったり、子どもを蹴飛ばしてしまったり、自分の命を失うこともあります。白杖をコツコツとしていて「うるさい」と怒鳴られたり、スマホの画面に夢中で正面衝突することもあるそうです。姉も何度かケガをしました。
姉は見えにくくなってきたとき、怖くて外が歩けなくなったそうです。家にじっと引き籠って「人生終わった」と思っていたと言います。
そこを歩行訓練士の先生と訓練を続けることによって、慣れた場所であれば単独行動ができるようになっています。(並大抵の努力では、ここまでできないです。姉の根性と負けず嫌いなところが良く表れている・・・)

私は一度だけ、歩行訓練の見学をさせてもらったことがあります。
白杖の振り方に迷いがあったり、人込みに流されて方向を見失いそうになると「ハイ、今のところもう一度行きましょう」とサッと腕を取って安全な場所から何度もやり直します。当人も「何がわからなくて、どうなったのか」をきちんと説明することによって、自分が不得手だと思うところを判断し、感覚の鋭い器官をつかって補っていくという作業が繰り返されていました。私が見学した時は、駅から駅への移動と、駅を出てから目的の建物へ向かうための訓練でした。駅構内の移動は「他の人の流れに一緒に移動する」という方法で、点字ブロックに頼っていませんでした。点字ブロックは万能ではなく、時に他の人の行動を邪魔してしまうとのこと。なるほど、と思いました。

「ここは少し空間が大きくなっています。わかりますか?」「あぁ、右方向に空いている感じですね」
「このあたりは道が狭くなっているので止めてある自転車に気をつけた方がいいですね」「本当ですね。杖が当たってちょっと狭くて歩きにくいです」

そんな会話を続けながら、目的地までを行ったり来たりしながら訓練が終わりました。
歩行訓練は、訓練を受ける人それぞれのオーダーメイドのようなもの。訓練士がその特性を見極めて、本人が安心して歩けるように様々なヒントを投げかけます。訓練生自らがそのヒントを受け取って感覚を開いていき自信をもって歩く姿勢をつかんでいきます。基本的な方法論はあるけれど、そのあとはその人だけの特性を最大限に活かすこと。視覚障碍者にとって安全に歩けるということは、自分も社会の一員であることを確認する喜びでもあるのだと思いました。

見学しているだけでもヘトヘトですが、本人も訓練士も大変です。
それでも、視覚障害者が安全に出かけることができるのは本人にとってこの上ない喜びです。
でも、その歩行訓練士がいかに少ないことか。資格も保証もなく生計を立てていくのは難しい。そこをもっと政府に働きかけて歩行訓練士を増やしていきたいと説明していました。



東京で21人のみ…視覚障害者を支える“歩行訓練士”「命守ってくれる存在」も人材・人手不足に|TOKYO MX+(プラス) 東京で21人のみ…視覚障害者を支える“歩行訓練士”「命守ってくれる存在」も人材・人手不足に
 

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