塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
 

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2026/05/14
134「留学生活の家探しは難しい」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

先日、スイスに住む次女が素敵な写真を送ってくれました。

自室から徒歩2分くらいの湖畔まで、レンチンしたラビオリを持参して食べたそうです。日陰に入ると肌寒いくらいなので、ランチを食べて本を読んで30分くらいで帰ったそうです。次女の住んでいる家は、何人かの音大生との共同キッチン・洗濯場、バスルームは隣の部屋の子と共同です。個室が狭くて屋根が低い(屋根裏部屋)ため、ちょっと不便なところはあるようですが、以前の家より通学時間が短くなったのでなんとか頑張っている様子です。海外で部屋を見つけるのは容易なことではなく、学校に寮もないので一人暮らしをする学生が多いです。自室で楽器の練習ができるところは本当に少ないので、学生は学校の練習室にこもることが多いです。次女の家は代々音大生が住んでいるとのことで、許可された時間内は練習が可能とのことです。限られた予算の中から部屋を探して生活を立ち上げていくのは大変です。遠い日本からの留学は、生活スタイルの違いや国民性といったことも関係してくるので気になることはたくさんあるようです。キッチンやシャワーの使い方や、ドアの開閉音、冷蔵庫の温度など・・・話を聞いていると本当に大変そうです。次女はスイスで3年の間に3回引越ししていて、いずれも自力で荷物を運んだという強者です。いずれも学生寮や単身用のアパートに希望を出しても「スイス人の保証人が必要」と言われて断念したり、予告なく希望を取り下げられてりして苦労していました。私は毎回ハラハラして見守っているだけなのですが、本人は「やるしかないのよ」と。手伝いにちょこっと行く・・・ということができないので、応援するくらいしかできないのが歯がゆくもあります。思えば私も無我夢中で生活した経験があるので、嫌なことも良いことも全部自分の糧になると信じています。糧にできるかどうか…。それは自分次第でもあります。

次女がフランス語を話している様子は見たことがないので、ちょっと覗きに行ってみたい気持ちになります。




2026/03/28
87「ヨーロッパは夏時間が始まる」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

ヨーロッパに住む娘たちとの時差が、今夜を境に8時間から7時間になります。

夏時間の始まりです。

今夜の午前2時に、時間がぐるりと1周早くなって午前3時となります。

電波時計はその瞬間を見ることができるので面白いです。
ドイツに住んでいたころは、街のあちこちの時計が狂っていることが多く、自分の時計だけが頼りでした。

夏時間への移動日は、睡眠時間も1時間少なくなるので、翌日にコンサートの仕事がある場合は要注意です。(実際に遅刻してきたコンサートマスターがいました。懐かしい思い出です・・・)


私の場合は娘たちとの連絡時間が、少し楽になります。

日本時間が夜7時だと、ヨーロッパはお昼の12時。

お互い食事時。

日本時間の朝6時だと、ヨーロッパは夜11時。

少し落ち着いて話ができる時間です。

以前より連絡の頻度は減りましたが、facetimeで顔を見ながら話せるのは時代のおかげです。


私が手伝えることは、他愛もない話を聞くだけ。もしくは壁打ち。

それぞれ抱える問題が違うので、聞くのも結構大変です。(そしてすぐ忘れるので呆れられる・・・)

私の子育ては18歳で完了すると決めていたので、その後は話を聞くことが主な役割です。

もちろん意見を言うこともありますが、そんな時は一つの選択肢として伝えるだけ。

ちょっと頼りない母だけど、人生の長さは私の方が長いから、それだけは自信をもって伝えられることが多い。

それで良いと思っています。


私より断然たくましく生きている娘たち


2026/03/12
71「次女との関わり方」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

次女の連絡は、案外サッパリしています。

用件だけ、決定したことだけを伝えてくるので、途中で紆余曲折があったとしても事後報告として伝えてきます。

「なんだか大変そうだなぁ」

とこちらが思っていても相談してくることはなく

「そういえば、こんなことがありました」

とぽつんとメッセージが来て、こちらがびっくりすることがあります。

そのため、こちらがアレコレ想像を大きくしてしまって余計な心配することも多々あります。


先日次女から

「なんだか時間の使い方がうまくできていない。時間のオーガナイズ講座を受けてみたい」

という申し出がありました。

2月にイレギュラーな仕事を入れすぎて、自分の生活がコントロールできなかったとのこと。

その後遺症から6月の卒業に向けて集中しなければならないのに、うまく生活がまわっていない焦りがあるとのこと。

私は「時間」に関しては得意な方なので、すぐにオンラインでの時間講座の開講準備をしました。

我が家の変わったところは、親子でもこういった手続きをするところかもしれません。

お互い講師と受講生になって講座は始まりました。

事前にヒアリングをしていたので、各パートの割合を少し変えて

  • 自分のやるべきことがどの時間帯に収まるのが良いのか?
  • どうしたら1日の満足感があるのか?

ということに注目して進めていきました。


講座を進めていくうちに、自分がこの先の道をどのように見ているのか、不安定な中にも確固たる強い思いがあることなどを次女が話してくれました。「目的のないおしゃべりではなくて、合法的に、強制的に話せる時間が欲しかったのかもしれない」

と次女がぽつりとつぶやいたとき、「なるほど」と思いました。

次女との会話はいつも30分程度。

「ママとは1時間もしゃべっていられない」といつも言われます。

その裏に「相手の時間を邪魔したくない」という次女の遠慮と優しさを感じます。

私もその気持ちを理解することができるので、話したいときに話したいだけ、そのタイミングはいつでも・・・と伝えるようにしています。

それでも、次女は何か枠組みがないと話せないことってあるんだな、と改めて思いました。

親子の間でも、いつでも話せる状態を作るだけではなく、ある程度の距離が必要な状況を提示することも大切なんですね。

新しく得たこの感覚をこれからも大切にしたいと思いました。



高校卒業と同時に海外での一人暮らしを始めた次女のことはものすごく心配です・・・

次女の道を見守りつつ、自分の持っているスキルを使って全力で応援できればいいなと思っています。


一人旅が得意な次女。
リサーチ力も確かで逞しいです。

余談:前より講座進行が滑らかになったね・・・とお褒めの言葉をいただきました・・・


2026/01/11
11「母としての役目」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

クリスマスから年末年始を過ごして
娘たちがそれぞれの国へ飛び立った後
私の胸に去来するのは
「日本滞在を満喫できたかな」という思いと
ちょっとした「空の巣症候群」でしょうか。
母というものは
どんな時も心配になって
あれこれ考えすぎて
ひとりで寂しく感じたり
取り残されたように思うものです。

記憶の彼方にある私の母が
成田エクスプレスの窓の外で
私を心配そうに、それでも笑顔で見送ってくれた姿を
今も懐かしく思い出します。
そして、その姿を見ながら
心配そうに見つめ返した自分の姿が
私を窺うような娘たちのまなざしと重なります。



この2年半の間に、娘たちが一時帰国した時の経験を活かして
少しずつアップデートしているつもりです。

リクエストのあった食事は全部コンプリートしました。
夕食のメインを2つにして、それぞれの量を少なくしたり
昼食と夕食のバランスを考えて外食や総菜を取り入れたり
(日本のお弁当が食べたい!とシウマイ弁当を嬉しそうに食べていました。
シウマイ弁当がまた値上げするのは悲しい・・・)
出かけた時に、ちょい呑みを挟んで食事のボリュームを抑える小技は
今回の新しい試みでした。
そのアレンジはとても楽しかったです。

様々な選択肢を提示することにも気を配りました。
娘たちには、どうしても日本で暮らしていた時の記憶が大きくて
アップデートされていないことがあったりします。
若者に人気のあるモノ・コト。
流行のファッションや便利グッズ。
SNSの発達した世の中でも
実際に見たり使ったり、道行く人を実際に見ないと
わからないことがたくさんありますからね。
そんなことを含めて
娘たちと話をすることは、私の方も
新しい情報をインプットすることに役立ちました。

「母」という役割は
食事を作ることが一番大切なのかも、と思います。
生まれてから
親元を離れていく過程で
記憶に残るものが味覚かもしれません。
私自身も、母の味を受け継いでいると思います。
(薄味すぎて次女に指摘されますが・・・)

「一周まわって実家の味が一番」
「お弁当に入っていた、あの味が食べたい」
「外食もいいけれど、家でのんびり食べたい」

今回の滞在で驚くような発言がいっぱいでした。
特にお弁当の話で盛り上がったのは
私が手抜きをして作ったものが
一番記憶に残っている美味しい味だということ・・・
お弁当歴は10年以上。
キャラ弁や映え弁当は作れないので
ひたすら飽きのこない地味弁ばかりでしたが
文句を言われたこともなく
夫も含めて3人とも
残さずに食べてくれました。
(夫はランチ会食があっても、
夕方のおやつに食べてくれていました)

良い思い出です。

今、娘たちの味覚は私の手を離れて
アレンジを加え
自分なりの味を構築中です。

海外で過ごす中で
その味覚を成長させて
今度は私に手料理を振舞ってくれるのを
楽しみにしています。
















2026/01/10
10「成人した娘たちとの生活②」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

長女は視覚優位で自分のこだわりを追求しすぎる傾向があり、決定までに時間がかかる。
次女は大ざっぱに見えて繊細な部分があるので、本人しかわからないこだわりを尊重しなければならない。

二人の部屋は勉強机と本棚のある5.5畳のロフト。
決して充分とは言えない空間ですが
自分たちの私物が揃っているので
居心地が良いみたいです。
それぞれの机と椅子。
本棚2つ配置すれば
ほぼいっぱいです。
一時帰国中も狭い空間に
二人が笑いながら話をしたり
出かける場所のリサーチをする声が
響いていました。

長女は自分で厳選したものしか持っていないので
物量は比較的少なめです。
空間把握も得意なので、どこまで自分のものを出してよいのか
他の人との兼ね合いも感じることができるので
自分の机周辺を自分なりにコンパクトに整頓することができます。
ただ、見えなくなると忘れてしまうので
箱やカゴを利用して、ある程度見えるようにする工夫は必要です。

次女は区切りをつけないと
どこまでも自分の領地を広げていってしまうので
予め「ここまで」という規制を伝えておきます。
箱やカゴの選択肢も自分で選んでもらいます。
一見、ごちゃついているように見えても
自分なりの法則があり記憶力も確かなので
忘れ物はほとんどありません。
引き上げるときには1時間くらいで
綺麗に原状復帰していました。

実家暮らしのころから
「私物は自分の部屋にしか置かない」というルールがあったので
リビングや他の部屋にモノがあふれるということはほとんどありません。
さすがに一時帰国中は、知人へのおみやげ、日本食、注文しておいたガジェット類などが
散乱していましたが、見事な荷造りですべて持ち帰っていきました。

二人がこのような性質を持っていることを
私はあまり意識して理解しようとしていませんでした。
自分の片付けメソッド【物は見えなく片づけるもの】を
当たり前のように伝えていたので
娘たちにとって「なんか違う」という違和感があったかもしれません。
特に次女は、モノや空間に対して私と全く違う感覚なので、
あまり良い気分はしなかったでしょうね・・・

その意識が変わったのが「ライフオーガナイズ」
私たちには【利き脳】というものがあり
その人が本来持っている性質と
環境によって育まれた特性の掛け合わせで大まかに分類され
さらに、思考のクセやその人が大事にしているこだわりを
じっくりと思考から読み解き整理に導いていく。
文字にすると難しそうですが
生活というものは
その人だけの
「オーダーメイド」でできるんだよ、ということを
教えてくれたのが「ライフオーガナイズ」でした。

そうすると、娘たちにもそれぞれに特性があり
私とも違う感覚を持っているんだ、と
離れた視点からみることができました。
さらに、
「どうしたら彼女がラクに生活できるのかな?」と
より深く各個人の内側を知る機会となりました。

姉妹といえども別人。
いっしょに暮している家族であっても自分とは違う人。

その意識は
思い返せば娘たちを産んだときから
私に根付いていた思いですが
「ライフオーガナイズ」を学ぶことによって
更に確固たるものとなりました。

今、娘たちは
私の手を離れた一人の大人です。
今回二人同時に我が家へ受け入れて
いっしょに生活した時間は
懐かしい家族で過ごした思い出を辿ることと
自律した娘たちの海外生活を垣間見るという
複雑な思いと
少しの寂しさと
大きな成長を感じた日々でした。