あまりにも重たい本(内容的に)を読みすぎて、正常な生活に戻れなくなりつつあるのでちょっと違う本を読んでみました。
その前に・・
はるか昔のこと。ドイツ留学生活時代に本に没頭して昼夜逆転の生活をしていたことがありました。
「一人暮らしの醍醐味よね」
と当時は思っていたかどうか定かではありませんが、とにかく日本から持ち帰った本の楽しさから抜け出せずに読書を貪っていたことがありました。
好きなように読書を楽しみ、昼間はドイツ語学校に行きつつ宿題をこなしてヴァイオリンの練習をしてご飯を作って食べるという、今考えれば夢のような生活。
その後、オーケストラで働き始めて生活のリズムが加速。
日本帰国後は、必死に走って目の前のタスクをバッタバッタとなぎ倒す日々。
その頃には、文字を読むのは新聞広告か娘たちが持ってくる学校のお知らせか、良くて新聞の短いコラムのみ。
「あぁ、本が読めるようになるのはいつなんだろうか」
とため息をついていた日々。
気がつけばまた読書に沈む毎日がやってきました。
幸せなことです。(ちょっと目がしょぼしょぼするけど)
この幸せを、しっかりと享受したいです。
そして、実は本を読むことが苦痛ではなくなったことに、自分の中の余裕を感じることができました。
自分を抱きしめたくなりました。
「そうだよ、ちゃんと読めるようになって良かったね。この3年間読みたくても読めなかったからね。苦しかったものね。」
忙しくしていなくちゃならない、暇だって言っちゃいけない、頑張っているって思われなくちゃいけない、という呪縛がとりついていたからとても苦しかったです。誰に思われているわけでもないのですが。
そんな思いから今回は『HYGGE 365日シンプルな幸せのつくり方』(マイク・ヴァイキング 三笠書房)を改めて読みました。
(前置きが長すぎた・・・そして、読むというより眺めた・・・かな)
購入したのは2018年頃だったと思います。
その頃は娘たちが巣立ちを意識し始めて、生活全てが全速力で。
とにかく走らなければ追いつかないような時期で・・・自分の中で何か警鐘が鳴り響いているころでした。
この本を手にしただけでホッとした記憶があります。
HYGGEなスペースを家の中に作りたくて・・・
自分の逃げ場所が欲しくて・・・
自分の本だけを集めた場所を作ったのもこの頃。
その後、コロナ禍で家族それぞれが居場所を求めて家の中をウロウロしてイライラしていたときに、家族が集まってアペリティーヴォを楽しむ時間を作ったのもこの本がヒントでした。
そんな生活がガラリと変化した3年前。
私の世界から本の存在が希薄になりました。
読まなければならない書類の文字を追うことが精いっぱい。
実用書を読んで理解することが急務。
送られてくる手紙に返事を書くことで気力を奪われる毎日。
それが少しずつ変化してきたとき、この本は本棚の片隅にそっと置かれるようになりました。
きっとこれが一段落したら読める気がする。
私だけのHYGGEを探そう。
本棚に置かれたときには思い出すことが多すぎて見るのも辛かった表紙の絵。
でも、敢えて私がその本を置き続けたのは、自分が心のどこかでHYGGEを望んでいることを感じたからだと思います。
そしていま、この本は改めて私を優しく受け止めてくれました。
手に取る本は、自分で選んでいるんだな・・・
ページをめくりながら、購入したころとは違う感覚で読みました。
家に引きこもるとき、私はこの本の中にあるアイデアを拝借します。
「今日はムービーナイトにしよう」
「今日の珈琲はあのマグカップにたっぷりと淹れよう」
本当は、家族や友人と過ごすことを推奨しているのですが・・・
それはまた違う機会に期待しましょう。