塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
 

ブログ

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2026/10/23
294「衣替えしていますか?」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

今週は寒暖差が激しくて、何を着たらよいのか迷いますね。

私は衣替えをしないので、1年を通して自分の衣服が見渡せるようにしています。そのため、気温差に関係なく、その時の状況にあった洋服が探し出せます。この数年は好みも変わらず、生活スタイルも決まってきているので、洋服に悩むことが少なくなったかもしれません。反転すれば、出かける場所が決まっている・自宅にいることが増えた、ということでしょうか。

シンプルになった洋服を見ながら、これからは小物でアレンジできるかなぁと思っています。

ヴァイオリンを弾く(練習する)ことが前提になると、洋服の制限ができます。襟元に飾りがないことや腕の上げ下ろしがスムーズになること・・・などでしょうか。


50代になると、それまでのコミュニティに変化があったり、家庭の事情で出かける場所や時間に変化があったりします。

「あれ?この洋服着なくなったかも?」

という服を1着でも見つけたら、ワードローブの見直しが必要かもしれませんね。


2026/10/22
293「社会保障ゲーム・知ることがチカラになる」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

【社会保障ゲーム】

ライフオーガナイザーの先輩に誘われて、リアルなゲームに参加してきました。

『どのような人が、どのようなピンチに陥ったときに、どのような影響があって、どのような困り事があるのか。その困りごとを相談・助けてくれる体制はどのようなものがあるのか?』

中学生や高校生でもできる、ということで安心して参加しました。

私たちがピックアップした人は

*父子二人暮らし。父はお店をもっている。忙しくて帰宅も遅く休日も働いている。息子は高校2年生。スポーツ推薦で大学に行きたいと思っているが自信がない。彼女と付き合っている。

・・・そこに降りかかるピンチは

*父がケガをして介護が始まる

・・・困りごとを考える

*生活・・・父の介護は自宅?施設?・未成年の息子が一人で生活できるのか・お店をどうする?急に一変する生活に耐えられるのか?

*進学・・・そのまま大学進学を考える?働く?

*お金・・・医療費や生活費はどうするの?

・・・これらの事に関してどんな社会的保証があるのか?

*様々な相談窓口・支援・保障

それらを54枚のカードを通して当てはめていきます。もちろん、54枚に収まりきらないほど差し伸べられる手はあります。自治体独自の保障や支援もあるので、それらは自分で探さなければなりません。大きな役所へ行くよりも、まずは地域包括センターへ行って現状を説明した方が良い場合もあります。

それを最初から自分でできるのか???

知らなければ途方に暮れて事態がどんどん悪くなってしまう・・・

参加者の経験談や、身近で見聞きしたことなどを交えて話が多方面に進みました。やはり、実際のお話を聞くとわかりやすいしスッと心に入ってきます。そして、自分では先に進めなかった想像まで辿り着くことがあって余韻が大きかったです。

『知らない』という怖さ。

『知る」ことが『チカラ』」になる

知っているということだけでも、安心につながるんだなぁと思いました。

私の場合は、どれだけ相談する人を増やすかということも課題にあります。(もちろん、正確な情報をしっていて安心できる人が条件の土台にありますが・・・)これからの年代を考えながら、どのように生きていくかを考えた時間でした。


ライフオーガナイザーの仲間たちは、様々な知識を得て活動しています。
その知識を惜しげなく提供してくれる懐の大きさに感謝しています。




2026/10/21
292「積読日記・アウシュビッツのタトゥー係」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

【アウシュビッツのタトゥー係】 ヘザー・モリス(金原瑞人・笹山裕子訳)

アウシュビッツ・・・という言葉には敏感になってしまう。本が並んでいると素通りできない。

ドイツに住んでいた頃、ポーランドのクラカウでコンサートを開催する機会に恵まれた。共演者はポーランド人のピアニスト。二人でデュオを組んでいたので、彼女が自分のツテを使ってクラカウの美術館で演奏できることになった。その際、私はどうしてもアウシュビッツ・ビルケナウ収容所を見学したいと思って彼女に聞いた。「あなたはどう感じるかわからないけれど、私はアウシュビッツを見学したいから連れて行ってくれる?」彼女の答えは一言だけ。「いいわよ」

アウシュビッツはドイツ語。1939年にドイツ第三帝国に加えられた。それ以前は「オシフィエンチム」と呼ばれていた。私はそれすら知らなかったので衝撃だった。私が訪れた時は見学者もまばらで、みな無言で展示を見ている。どこからやってきたかわからない人たちの中で、アジア人は私だけだった。ピアニストがふと「日本語の案内書があるわよ」と私に手渡してくれたパンフレットは今でも私の手元にある。大事な記憶の欠片だ。

収容所はポーランド人の政治犯を収容するためだった当初の目的から徐々にズレて、ユダヤ人、ソ連軍捕虜、ジプシー(ロマ)、囚人としてチェコ・ユーゴスラビア・フランス・オーストリア・ドイツの各国から送り込まれた。そして最後は民族絶滅センターとして稼働する。

私とピアニストは食い入るように展示を見て、外にある建物を何棟か見て回った。ガイドもいないので、私たちは自分で判断するしかない。「何も音がしない」ピアニストがつぶやく。そうだ。鳥の声がしない。恐ろしいほどの無音。何も聞こえないことがこんな不安になるのかと思った。もと来た道を戻りながら、写真や映像で見る鉄道引き込み線の鉄門が閉館時間を過ぎて閉じられているのをみた。私とピアニストは半ばパニックになりながら急ぎ足で門へと向かった。警備員は何も言わずに鉄門の横から外へと案内した。二人でぎこちない笑顔で車へと戻ったあの感覚は、今でも忘れることができない。

 

本の中で語られることは、本当に合ったことかもしれないが、きっと記憶を変換させた(させざる得なかった)部分もあるのではないかと疑ってしまった。本人にも誰にも、その記憶を正確に紡ぐことができない。語ることができるのはその場所とモノ。

読み始めて苦しかったけれど、「生きること」に執念を燃やした主人公の知恵と勇気の前には頭を垂れるしかない。

 


2026/10/20
291「積読日記・世界99」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

【世界99】村田沙耶香

久しぶりに上下巻を楽しみました。長編をちゃんと読めて嬉しかったのが一番の感想・・・

ちょっと不気味だったけれど、ひとつひとつは今の時代に確実にある感覚。自分を世界に合わせることで自分という存在を確保するのは、今の時代に必要な技術だったりするけれど、それが逸脱していくと、記憶の改ざんだったり貧富の差へと変容していく様子がリアルだった。ピョコルンという存在が都合の良いものなのか、人間にとって歪んだ存在なのか?今の時代を少し変換しただけで、すぐにこんな世界が当たり前になってしまうかも、という近未来的なことを考えてしまった。今の若者たちはこの物語をどう読むのだろうか?どの登場人物も、ふと周りを見渡せば存在している。多種多様な思想の間で自分を保つのはなかなか厳しいからこそ、「呼応」と「トレース」で生きる方が世界に馴染めるのだろう。それでいいの?でも、そうしないと生きていけないよね。生きるということはなんと複雑で大変なことか。

答えは出ない。

そんな中をグルグルしながら読む快感が心地よかった。

ディストピア小説…というジャンルにあたるということを初めて知った。

2026/10/19
290「忙しいことは、もう自慢じゃない」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

新しい1週間を始めます。

体調面で不安の多かった日々。少しずつ解消されてきました。完全復帰とはいかないのですが、自分の身を守る、観察する、労うことをいつも以上に気にかけていくつもりです。忙しいことはもう、自慢にはなりません。余裕のある雰囲気を纏いたいものです。ダラダラしていることとは違う、やるべきこと、やらなくても良いことがはっきりしている、焦点のあっている生き方が目標です。

さて、これからまた様々な側面から文章を紡いでいきたいと思っています。エンジンがちゃんとかかるかしら・・・