塚本香央里 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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2025/02/20
51「暗譜は目を開く?目を閉じる?」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

暗譜の話のつづき・・・
私のように、かなり作り込んで暗譜をする方法もありますが
他にもいろいろありますよ。
  • とにかく弾きまくって覚える→ちょっと時間がかかりますが、確実な方法です。体育会系のイメージですね。
  • その曲のイメージを絵にかいて覚える→小さいお子さん向けですが、自分のイメージがしっかりしているとすんなり覚えることができます。
  • 歌って覚える→これも短い曲を暗譜するお子さん向けですが、大人の生徒さんにもとても有効です。私も時々鼻歌を歌いながらフレーズを覚えているときがあります。
  • 弓を使わないで左手だけ動かして弾く練習→左手の動きに集中することによって、目視で音を記憶しているということにつながる。

暗譜で演奏するときに、目を閉じて弾いている演奏家と、目を開いて左手に集中して弾いている演奏家がいます。
私自身は目を閉じているほうが多いのですが、できれば目を開いて演奏するように勧めています。
しっかりと左手に集中することによって、確実さが増し、自信がつくからです。

暗譜ひとつでも
人それぞれ。
自分に合った方法をみつけるのは
自分だけの力では難しいです。

自分にはどんな特性があるのかな?
どんな方法があっているのかな?
どの方法が好きかな?

先生と共に
相談しながら
一緒に考えながら
レッスンを進めていくことができれば
ヴァイオリンを弾くだけではなく
生活していくうえでの
様々なことにも応用が利くのではないかと思います。








2025/02/19
50「楽譜を見ないで演奏するって大変だけど」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

楽器を演奏するとき
コンサートや
発表会などでは「暗譜」が基本です。

暗譜=楽譜を見ない

演奏家にとって楽譜を見ないで楽器を演奏することは
必須条件です。
オーケストラをバックにソリストとして弾く場合や
ヴァイオリンだけで一人で演奏するときなど
暗譜が必要です。

ただし
絶対ではありません。

現代曲など、直前まで作曲家と協議しながらの初演や
室内楽での演奏
まぁ、
なんなら、
いつも楽譜を見て弾いてもいいんですよ・・・

でも、
私の場合は
「やっぱりこの曲は暗譜よね・・」っていう曲もあるので
暗譜の訓練はします。
(ヴァイオリン独奏で弾く時は
なるべく楽譜を見たくないです。
その方がカッコイイから!)

生徒さんには
これも訓練なので
よほどのことがない限り
暗譜の練習もしてもらいます。

特に子どもの生徒さんは
しっかり訓練します。
その練習が他のことにも役立つからです。

大人の生徒さんには強要はしませんが
難しい場所などは
「この部分だけ暗譜しちゃいましょう!」
お伝えします。
その方が、すんなりと弾けることも多いからです。
(視覚が楽譜をみるという作業を放置することによって
左手と右手を目視して集中して弾くことができる)


暗譜にはさまざまな方法があるのですが
私は
「頭の中の楽譜をめくっていくように」
暗譜していきます。

曲の構成(ブロック)を頭に入れて
その区切りが楽譜のどのあたりに書かれているのか
確認します。
(たとえばABAなのかABCAなのかAA'BB'CC'なのか・・・など)
同じような繰り返しだけど
ちょっと変更部分があるところを
念入りにチェックして
その場所が何ページ目の何段目なのか確認します。

覚えにくいなぁ、と思うところ
(もしくは速いテンポで音のたくさんある場所)
から暗譜を始めて
何回も出てくるフレーズは
その場所が他にどこに書いてあるのか
番号をつけてチェックします。

ここまで来たら
あとは頭の中の楽譜を頼りに
練習するのみ。
アナログ方式かもしれませんが
自分の脳は、自分のやり方で
操縦するしかないのです。

そのうち
指や身体に曲が染みついて
無意識に指が動くようになってきます。
(その無意識が怖いから注意が必要なんですが)

最初から音をひとつずつ覚えていくのではなく
かたまり(ブロック)で覚えていくことが大切です。
この方法は自分で考えて習得しました。


生徒さんは曲が仕上がってきてから
暗譜の練習になるまで
少し時間がかかります。
どのくらい頭の中に楽譜をきちんと保存しているか?
私からのチェックが厳しいからです。
曲の構成は?
和音の変わるところは?
音の大きさが変化するところは?
音が変わる場所は?
???

中途半端で暗譜を開始すると
余計な時間がかかることもあります。
(私がアレコレ諮問をすることは
意地悪をしているわけじゃないんですからね)
説得力のある演奏をしてもらいたいから
細かいところにこだわります。

暗譜ができるようになると
自由になってきます。
自分が表現したいことを
色々と試してみることが楽しくなります。
音楽が色彩豊かに
より演奏者に近づいていく感じになっていきます。
そうなれば
もうこちらのもの。
本番を楽しむ、という域に達してきます。



ただ
最近の私は
記憶力の低下ととに
楽譜を見て演奏したい欲が高まります・・・
やはり、安心ですから。
暗譜に失敗して
どこを弾いているのかわからなくなり
頭が真っ白になって
演奏が止まってしまったらどうしよう・・・💦
(そんな経験は今までにありませんが・・・)


それでも、敢えて暗譜の道を選んで
四苦八苦して自分を苦しめることもあります。
本番前は心臓が口から出てきそうなほど
緊張しますが・・・
人生、チャレンジ。



ううむ。
しかし
いつまで暗譜で弾けるかしら~・・・








2025/02/18
49「楽譜を目で追う練習」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

「先生、練習する時間がありません💦」

う~ん、困りましたね。

「仕事が忙しくて時間がないです。」
「定期テストが近くて勉強時間しか取れません。」
練習できない理由はいろいろありますよね。
でも、あきらめなくても大丈夫ですよ。

私はヴァイオリンの初心者さんには
「楽譜を目で追う練習をしましょう」とお伝えしています。

ヴァイオリンを弾くには
本当にたくさんのことを考えて
弾くという動作につなげていかなければなりません。

音符を目で追いながら
左手の指番号と音があっているかを確かめて
右手の運弓記号を確認して動かす・・・
この音はつなげるんだっけ?
どんな音量で弾きなさいって書いてあるの?
でも、そもそも楽器を構えている姿勢はこれであってるの・・?

なんてことになったら

「ひー、私は、なにをしてるんだか、わからん」状態。

そうなると

弾けない~
できない~
つまんない~
やめる~

という道順を辿るのは目に見えています。

でも、ちょっと待って。

せっかくヴァイオリンという楽器を選んでくれたのに
混乱したままで終わらせてしまうのは
とてももったいないです。


私のレッスンでは
希望があれば
生徒さんに合ったテンポで演奏した動画を
お渡ししています。(完全オーダーメイド)
それを聞きながら、見ながら
自分の楽譜を開いて
音を目で追う練習
私はとても有効な練習方法だと思っています。


ヴァイオリンを弾くだけの練習ではなく
目で音符を追う練習。
楽譜のどこを見れば、どの音が鳴っているのかを
あらかじめ確認しておく。
どのフレーズが楽譜のどの辺りに書いてあるのかを
記憶していく。
そうすることで、楽譜が曲の地図のように
自分の演奏を導いてくれます。

ひとつでも「少し余裕がある!」と思えるものがあれば
他のことが頑張れますよね。

ヴァイオリンを弾くことができなくても
ヴァイオリンのことから離れてしまわないこと。

それがとても大切なことだと思います。

目で楽譜を追う、ということは
後に「楽譜を暗譜する」という工程で
とても役に立ちます。

そのお話はまた次回に。





2025/02/17
48「ヴァイオリンを弾くことは哲学?」  
こんにちは。ヴァイオリニストの(つかもとかおり)です。

ヴァイオリンを弾くことは
反射神経や運動神経が大いに関係しています。
  1. 目で楽譜を認知し
  2. 脳が素早く
  3. 的確な位置に指を動かす指示を出し
  4. 耳が瞬時に音程をキャッチして
  5. 微調整し
  6. 記憶にある自分の音を探し出して
  7. 音楽を創っていく
もっと細かく細分化することもできますが
一音弾くだけのことに
最低限
これだけのことを詰め込みます。

音楽は消えていく芸術です。

私たち音楽家は
その一瞬一瞬に込めた音を
誰かに届くことを願って演奏します。
その思いが
自分とかけ離れたものにならないよう
計画して準備して
本番で演奏するときは
運動神経をフル活用・・・

ただ、それに至るまでに
黙々と練習をしています。
反射神経と運動神経が最大限に活かされるのは
意識的から無意識へ
思考を移行することが重要になってくるからです。

レッスンでは
ヴァイオリンを弾くだけではなく
思考の整理も含めて
ご自分の意識改革に役立つことも
お伝えしています。










2025/02/16
47「100本のチャレンジをすること」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

毎日投稿をがんばっています。
タイトルの横に出てくる数字は
100までの道のり。
今年の1月1日からはじめて
ほぼ半分まできました。
独りだったら
とっくに挫折しています・・・

私、飽きっぽいので
(DoctorX風に)

では
なぜ、続いているのか?

  • 一緒に頑張っている人がいるから
  • HP運営会社の社長が毎日コメントをくれるから

コミュニティって大切ですね。
今までこういった輪の中に入るのが苦手でした。
音楽家が遠い存在のように思われて
話しかけてもらえないし
私もどうやってコミュニケーション取ればよいのかわからず・・・

結局ひとりで右往左往しながら
中途半端なところでウロウロしていました。

でも、思い切って輪の中に入れてもらって
わからないことを聞いたり
講義を聞いたり
自分で勉強したり
今まですっ飛ばしてきた
自分の苦手な部分を補填する技術を
ポンと教えてもらえることに
とても感謝しています。

一緒に100までのチャレンジをしている方の
ブログを読みに行くと
「なるほど」と思ったり
「わぁ、知らなかった~」とびっくりしたり
「おぉ、同じことを考えてる!」と
自分の執筆のヒントをたくさんもらうことができます。

忙しいHPの社長さんからのコメントは
ひとことチラッと書いてくださるのですが
ものすごく励みになります。
(全員分を読んでコメントしているのですから、すごすぎる・・・尊敬)

このチャレンジの良いところは
自分でペースを決められるところ。
別に毎日書かなくても
ひとつも書けなくてもOKというところ。
みなさん、ご自分で決めたペースで書きながら
「こんなの書いてみましたよ~」と
共通の場所で表明するだけ。

私はちょっと欲張って「毎日」を目指しています。
だから
「いいもの書けた!」と思うときもあるし
「おぉ、不完全燃焼だ!」ということもあります。

そう、
ヴァイオリンの練習も同じだな、と思います。
「おぉ、今日の練習はなかなかうまくいったぞ」と思う時と
「ハイ、今日はグダグダで非生産的な時間の無駄でした」と
投げ出すときとありますからね。

でも、愚直に続けること。
それだけで良いと思っています。
(でも、もう少し頑張れ自分・・と自分を応援したい)


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