塚本香央里(つかもとかおり)
 ~ヴァイオリニスト&ライフオーガナイザー~
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2025/02/06
37「オクターブ練習に思うこと」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

今日は冷えました。
なかなか身体があたたまらず
ピアノの練習をしていたら
ショパンのエチュード第1番が
かなり弾けるようになりました。
素直に嬉しい・・・
(冷静に見れば現実逃避ともいえるが…)

私の自宅にあるピアノはヤマハのアップライトピアノ。
鍵盤一つの幅は約2.2㎝。
オクターブ(例えばドから7つ先のドまで)の距離が約18.8㎝。
(実際に弾く時は鍵盤に指が届いていれば良いので18㎝広げられればOKです)
私の中でピアノ弾きとは、オクターブが届くかどうか。
どれだけ余裕をもってオクターブが弾けるか?
オクターブの中に他の音も弾くことができるかどうか?
たいていのオクターブは親指と小指を広げて同時に弾くので
オクターブの幅を感覚で覚えていると
とてもラクに弾くことができます。
私の親指から小指まで19㎝ですが、オクターブを弾く時は18㎝で弾くことができます。
1㎝の余裕は大きいです。
鍵盤の幅が決まっているってステキ~!と思ってしまうヴァイオリン弾き。

私はヴァイオリンでオクターブを弾くのが苦手です(プロなのにそんなこと言っていいのか?)
なぜなら小指が短いので、オクターブが苦手なんです。
(ヴァイオリンは人差し指+小指、または人差し指+薬指でオクターブを弾く)
ヴァイオリンのオクターブの幅ってピアノのように㎝で表せることができないので
耳で聞きながら感覚で確認していきます。
場所によって音が出にくかったりするので
きっちりと合うまで忍耐力が必要です。
指を変えるフィンガーオクターブ(人差し指+薬指→中指+小指、交互に動かす)なんて
いつも涙目になりながら練習しています。
とても地味~な練習、そしてかなりハード・・・

手が冷たい時にこの練習をしてはいけません。
手の筋を痛めますよ。
充分に手を温めてから弾きましょう。
そして、長時間この練習をしないこと。
毎日、短時間で。

私も自分のルーティンはありますが
身体の変化とともに
練習方法も変化(進化)させなければなりませんね。
今年は時間をかけて、じっくり取り組みたいと思っています。



2025/02/05
36「もくもくと(孤独に)練習する音楽家のひとりごと」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

寒さに負けてしまいそうな毎日。
それでも春が近いと感じるのは陽の長さ。
夕方5時を過ぎても明るいのは
何となくホッとします。

今は4月のコンサートに向けて練習しています。
30分の小さなコンサートなのですが
自分で選曲したプログラムが手強くて
いつものことながら
四苦八苦しそうです。

私の悪い癖。
身の程知らず・・・

でも、練習すれば弾けるようになります。
慌てず
騒がず
コツコツと練習するだけです。
今の時期は「無の境地」で
指に音の場所を覚えこませます。
頭の中では
色彩豊かな音の表現方法を考えつつ
実際の音は
ひたすら反復練習を繰り返します。

時々「できない~」って独り言を言っています。
「ごはん何にしようかな~」って考えているときもあります。
諦めてピアノを弾いて逃げているときもあります。


弾けない場所は、小さく区切って。
ゆっくりのテンポで音を拾い上げて
順番につなげていく。
ひとつつなげられたら
その前後をゆっくりつなげる。
テンポを速める。
頭で鳴っている
自分の音にむかって
積み上げていく。


音楽は一瞬の芸術。
音を放ってしまったら
元に戻らない。
本番ではそのことを考えています。


悔いの残らない演奏にするには
やっぱり地味な練習。
ホント、地味です。

ええと。
3月にもコンサートがあるのですが
全く違うプログラムなので
これもまた
黙々と練習するのみです。
時間制限があるのでMCで長くなってしまわないように注意です。
(マイクを持つとおしゃべりです)
こちらの曲たちは、少し地味を通り越して
曲の色合いを模索中です。



この時期は
いつもこんな風に過ぎていきます。
地味な生活ですが
嫌いではありません。




2025/02/03
34「ヴァイオリニストのアクセサリー事情」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

今日はヴァイオリニストのアクセサリー事情についてお話ししましょう。
ヴァイオリンを演奏するときに、一番気を遣うことは
「邪魔にならない」ことです。
衣装やアクセサリーが気になって、演奏に集中できないことが一番もったいないことです。

私はアクセサリーに関して
  • ネックレスはしない
  • 垂れ下がるピアスはしない
  • 指輪は右手だけ
  • ブレスレッドはしない
  • ビーズ飾りのものは極力避ける
といった制約を設けています。

「ネックレス」は汗っかきなので、アクセサリーが皮膚に張り付く感じが不快なのでしません。
「ピアス」は楽器に当たる可能性があるので、小さくて光をうけて輝くものを好みます。
また、アクセサリー作家さんに作ってもらった右耳だけのビーズイヤリングは好んでつけます。
軽くてしっかり耳に装着できるので落とす危険がありません。
「指輪」は結婚指輪も右手薬指のサイズで作りました。
今は夫の結婚指輪も右手中指にしています。
右手だけは色々と楽しんで重ね付けをしています。
「ブレスレッド」は弓をひっかけてしまったり、ふいに楽器に当たってしまうことを考えて演奏中はしません。
「ビーズ飾り」は悩ましいところですが、洋服であれば肩回りから遠いところであればOKにしています。

コンサートへいらっしゃるお客様は、演奏者がどんな衣装を着ているのか楽しみにされます。
舞台へ出ていったときに、おっ、という声が聞こえると
「よし、今回は成功した~!」と一人でニヤニヤとしてしまいます。
それだけでコンサート自体が盛り上がります。
自分自身が楽しくなるので、お客様にその雰囲気が伝わります。
女性のお客様は、遠くからでもよく見ていらして
終演後にお会いした時に
「イヤリングの色が衣装と合っていて素敵だった」
「指輪がきらきらしていて可愛かった」と
感想を伝えてくださる方もいらっしゃいます。

もし、コンサートへ出かけることがあったときは
女性のアクセサリーに気を留めてみてください。
その方の個性が出ているかもしれません。
その方のポリシーが表れているかもしれません。

アクセサリーに正解・不正解はないので
演奏者のこだわりが感じられますよ。

近頃の男性演奏家も、とてもおしゃれでスタイリッシュなので
彼らのこだわりがどこにあるのか探してみることも楽しいでしょうね。


アーティスト写真を撮るときは
アクセサリーで盛った方が良いなぁ・・・と
反省したものが今日の写真です。
いつもの感じで撮ってしまった・・・
ちょっと寂しい印象ですね・・・

生活者としての自分と
演奏家としての自分に
かなりのギャップのある身としては
時々「おぉ、辛いな」と思うこともあるのですが
その話はまた今度。




2025/02/01
32「本物をみる」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

私はテレビをあまり見ません。
気になる番組をサクッとみて終わり。
ドラマもニュースも見ません。
(子どものころに見すぎたのかも)

先日、夕食を食べ終わり
なぜか久しぶりに天気予報でも見てみようか、とテレビをつけたら
大迫力の女性歌手が歌を歌っていました。
「あれ、ミュージカルの曲だけど、なんだったっけ?」
と思いながら釘付けになりました。*

我が家のテレビは大したものではなく
(どちらかというと小さい)
スピーカーもテレビ付属のものなので
ものすごく音が良いというわけではありません。

でも、その歌手の歌う
歌詞に表情があって
メロディーとリズムに躍動感があり
心臓を鷲摑みにする声量に
身動きが取れなくなりました。

本物ってこういうことよね・・・

表現するものにきちんと焦点が合っていて
伝えたいことが率直
確かな技術の上に
その人自身の個性が加えられると説得力が増す

アレコレ小細工しないで
straight forward

清々しい思いが駆け巡りました。


自分の道を愚直に歩いていこう、と
改めて思った夜でした。



*ミュージカル「ウィキッド」より Defying Gravity








2025/01/31
31「ヴァイオリンの乾燥対策」  
こんにちは。ヴァイオリニストの塚本香央里(つかもとかおり)です。

お天気の良い日が続いています。
太陽の陽ざしがまぶしい。
朝起きてお天気が良いと
それだけで得した気分になりますね。

しかし・・・乾燥が激しいです。
手荒れ・顔がパリパリ・きっと体の中もカサカサで
水分が足りていないのを感じます。
自分自身のケアは、自分で何とかできますが
さて、ヴァイオリンはどうなんでしょうか?

もちろん乾燥しています。
基本的にヴァイオリン自身は西洋の楽器なので
乾燥したヨーロッパの風土に合わせて作製されています。
乾燥に関してはそれほど神経質に考えなくても良いと思いますが
近頃の日本の気候変化には
ちょっと注意が必要かもしれません。

近年の日本は暑くて長い長い夏。
湿気を含んだ空気、とにかく気温の高い毎日。
楽器も人間もヨロヨロになります。
それから
急激に冬に移行してあっという間に厳冬時期。
この頃は秋という季節がほとんどありません。
降水量も急激に減ってしまう関東地方の気候は
ヴァイオリンにとって過酷な状況です。

私の場合は12月のリサイタルを終えた後は
楽器も私も休養時期のため
細かい状態の把握ができていない場合もあります。


なんだか音がバラバラになっている
カサカサした音がする
???
なんだかおかしい・・・(感覚だけ…)

そんな時はたいてい乾燥していることが多いです。
私の楽器には湿度計がついているので
チェックしながら
適宜加湿器を楽器内に入れています。

以前の私はこんなものを活用していました↓

https://item.rakuten.co.jp/miyaji-onlineshop/sr19-7203/

楽器のエフ字孔から差し込むという
単純な道具です。
  • 3時間くらい水につけておく
  • 内部のスポンジを十分に水で湿らせる(コップに水をためてその中に浸しておく)
  • 外側の水滴をきちんとふき取ってエフ字孔から差し込む
演奏するときには外しますが
そのほかの時に楽器を内部から加湿をしてあげることができます。
しかし
  • 楽器に直接触れるのが気になる
  • エフ字孔が小さすぎて入らない
などの不具合があります。


長女が使っているものがコレ↓

https://item.rakuten.co.jp/mikidj/898775001052/

ジェル状になっているので液だれすることなく
楽器内ではなく楽器ケースの内部にくっつけるタイプなので
安心感はあるかもしれません。



私自身は
もともと楽器に装着してあった加湿ケースを
そのまま利用しています。

楽器自身の耐久力も大きく左右されるかもしれません。
制作されて年数の浅いものは
まだまだ季節の経験が少なくて不安定ですが
オールド楽器は長年の知恵から
楽器自身が順応しているような気がします。


楽器を弾く自分たちが
ヴァイオリンと対話して調整することが大切です。




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